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| 小林正人 STARRY PAINT |
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| Thomas Caron |
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小林正人の作品は全て、二次元絵画にインスタレーション芸術とパフォーマンスを結合させたものである。キャンバスとの身体的葛藤を通じて、彼は絵画表現に制約を与えている伝統的な境界線を破ろうとしているのである。「支持体の上に色彩を重ねて構成した、別世界をのぞく窓のようなもの」という絵画の慣習的な定義を小林は拒絶する。
彼の作品は、支持体と絵の具が持つ二重性を無効にする不可分の存在として認識する必要がある。故に彼の絵画作品の使用素材は、伝統的な「キャンバスに油絵の具」と
して存在するのではなく、「キャンバスと油絵の具」なのである。必然的に、小林は張られたキャンバスを前にしてから制作を始めるのではない。あらかじめ形とサイズが決められたものから始めると、作品の出来上がりに影響を与えることになるだろう。
彼の作品は、絵の具、キャンバス、そして木枠が徐々に統合することで生まれる。この工程において、小林は創造的なアーティストではない。透明な媒体なのである。このことは、すでに彼の『Son of Painting』シリーズに見出すことが可能であり、『Starry Paint』シリーズではこれがさらに明らかである。
『Starry Paint』シリーズでは、小林は星の光を媒介する役割を果たしている。彼の作品によって星の不可視エネルギーが実体化し、女性の裸体として現れる。描かれた女性達は鑑賞者に全く無関心だが、彼女達の見えない視線は鑑賞者を彼女達の故郷(人類、つまり我々の全世界を超越した遙か彼方にある場所)への遠い旅へと導く。
小林は、私たちを取り囲むリアリティの一時性と可変性を指摘している。光の影響で全ての物事が変化する。彼の作品もそうであるように。この女性像は、ただ偶然このようなエネルギーが目に見える形として表れただけなのである。 ここに挙げた作品のいくつかには、絵の具のチューブが添えられたものもある。このような絵の具のチューブは、永遠に繰り返される再生の起点としての役割を果たしている。星のエネルギーの中で、何回も保持と通過を繰り返す電池なのだ。だからこそ小林が作り出す作品は決して静止した完成品にならず、常に鑑賞者の目の前で周囲にある全エネルギーを変動的に実体化させているのである。
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