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1974 スウェーデン ウメアに生まれる
ニューヨーク在住
イルバ・オーグランド    Traveling Oracle
2008,  油彩、キャンバス  81.3x68.6cm
イルバ・オーグランドへのインタビュー
Q1
客観的に観察したものをビジュアル化するというよりも、両親の体験や自分が関心のあることを誰かから受け取り、それをじっと見つめたのちに、作品につくりかえるという行為を行っているように見えるのですが、御自分ではどのように考えていますか?
スネフリード
私の名前はスネフリードです。イルバ・オーグランドからあなたの質問に回答するように頼まれました。私はイルバの双子の姉妹で、鏡の世界に住んでいます。イルバと同じ経験をしていますが、異なる視点、つまり空想の世界の観点による経験ですし、私は絵を描かないので自由に何でも言えるのです。イルバと私はフィクションと現実が一つになる場所、私たち、想像力、歴史、芸術史に関連した状況を作り出す場所で落ち合います。
「あなたの作品のモチーフには御自分と家族にかかわるものが多く見受けられます。」
スネフリード
小さな世界を通じて大きな世界とかかわろうと、あるいは映し出そうとしてみてください。また、その向こう側にある空想の世界も。イングマール・ベルイマンの映画『ファニーとアレクサンドル』に登場するオスカル・エクダールはこのように語っています。
「・・・私の唯一の才能と言うべきものは、この厚い壁に囲まれた劇場の中にある小さな世界を愛する心、そしてこの小さな世界で働いている人々を愛しく思う心だ。外には大きな世界があるが、この小さな世界でもそれをうまく映し出すことがたまにある。それによって私たちは大きな世界を深く理解できるんだ・・・」
「あなたはプライヴェートな事柄を、ただ作品に置き換えているわけではありませんね。日ごろどのようにモチーフを選び、どのように作品化することを考えていますか。客観的に観察したものをビジュアル化するというよりも、両親の体験や自分が関心のあることを誰かから受け取り、それをじっと見つめたのちに、作品につくりかえるという行為を行っているように見えるのですが、御自分ではどのように考えていますか?」
スネフリード
経験というものは、それがきわめて私的で主観的な経験であっても、作品を見る人それぞれの経験を反映しうるような場としての役割を果たします。それがこれから起こることであろうと、すでに起こったことであろうと、いま起きていることであろうと。現実世界と芸術作品との関係性、それらが何であるのか、それらが何を表しているのか、もし表しているのだとすれば。
Q2
あなたの作品には美術史からの引用も随所に見られます。そこにはあなたなりの解釈がほどこされていますが、これは実社会であなたの見聞きしたものがどのように存在しているかを考える行為と、美術史についてあなたがアーティストとして考える行為と同質のものですか。
スネフリード
「一見、軌跡は単純に見える;純粋な交互作用の問題:私たちは自分のことを外から眺めているのだ。単なる対峙、目はお互いの一瞥を受け止め、まっすぐな視線は交差する時にお互いに重なり合う。なおかつ、このか弱い相互関係的な視線は、不確かさ、交流、フェイントの複雑なネットワーク全体を包み込む…でも逆に、画家自身が対峙している絵画の外側にある空間に向けられた画家の視線は、鑑賞者の数と同じだけ多様な視線の在り方を許容する;明確だがあいまいなこの場所で、観察者と観測物は絶え間ない交流に関与する。」(ミシェル・フーコー)
Q3
ドラッグやホモ・セクシュアルなどのタブーを扱った作品もありますね。あなたがこれらの作品で目指していることはなんですか。観客の反応についてどのように考えますか。
スネフリード
記憶とは何だろう?
敬意とは何だろう?
生き方を裁くのは誰?理解力と複雑性。
Q4
今度の新作展には「オラクル(お告げ)」という鏡の連作をはじめ、宗教的なモチーフが登場します。テーマについて教えてください。
スネフリード
道しるべの女 - 眠りにつく
過去がいつも目の前にある場所、
未来がいつも目の前にある場所、
現在がいつも目の前にある場所。
空想が現実と同じぐらいリアルな場所、
現実が空想と同じぐらい虚構である場所。
Q5
作品集TONDOについて教えてください。
スネフリード
自画像、鏡像。
大人であり、すでに子供ではない。
現時点でのリアリティを反映したもの。
鏡の中のリアリティは「Tondos」が見せられる場所に存在する。

2008/5/6 メールによるインタビュー シュウゴアーツ
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