SHUGOARTS
次回の展覧会
現在の展覧会: 小林正人 「星の絵の具」
Masato KOBAYASHI Unnamed 2004 (#11) 2004, oil, canvas, wood
  2004年9月4日(土)〜10月16日(土)
11:00-19:00 日・月曜日、祝日休廊
シュウゴアーツでは小林正人の新作展「星の絵の具」を開催します。1957年東京に生まれ、1984年東京藝術大学卒業。1996年に拠点をベルギーのゲントに移し、制作活動を続けています。2001年にはヤン・フートのキュレーションによりゲントの現代美術館(S.M.A.K.)にて個展を開催。今年秋にはストックホルムの3人の若手ディレクター達により、リニューアルオープンする注目のテンスタ・クンストハーレにて個展が予定されております。
小林は筆を使わずキャンバスを木枠に張りながら、手で絵具をすり込むように描いていくという独特の方法で制作をします。「白いキャンバスの前に立ってから描くのでは遅い、張った時点でそこには描かれてなければならない」 小林はモダニズム的な絵画の言説から離れ、絵の具、キャンバス、木枠という構成要素によって成り立つ(絵画)芸術そのものの可能性を追及しているといえるでしょう。
今回の個展は昨年スタートしたヌードのシリーズ「Starry Paint 星の絵の具」から構成されます。一見ブロンドの裸婦像が描かれているように見えますが、作品を床に設置し、キャンバス上に絵の具のチューブを象徴的に固定させ、それぞれの要素を結合させることによって、地上(床)から絵の具の光(色彩)を重力に反して立ち昇らせる、生命が存在するという神秘の力を表そうとしているのです。非常にロマンチックでありながら論理的でもある…私達は小林の作品の前に立つと言葉を忘れ、色彩と光のラジウム的放射に身を包み込まれますが、それは小林が物質性を超越した純粋なものの在り様を見据えたいと考えているからです。夜空の星を見つめるように。

STARRY PAINT   星の絵の具

今回私はヌード作品を発表します。
これらはもちろん後ろ髪をなびかせて横たわるブロンドモデルを描いたものではありません。星から生まれたヌードを現したかったのです。
キラキラした小さな光の粒、恒星。でもその粒には未知のenergyがあるのだ。生命を存在させるに余りない神秘の力を備えている星。
星 → 光り生命を育む
絵の具のチューブ → 絵画に生命を与える
アーティスト → 変換
ひとつの星のenergyとひとつのチューブのenergyは、たぶん同量なのだ。アーティストはenergyを変換させる、といってみるか。
床に置かれた横長のキャンバス。絵の具のチューブは光をもってそのマテリアルにかかる「↓重力」を↑へ↑へと導く。そこにヌードを現させるために。
つまり、あるenergyを持った存在=星、それがenergyに充ち輝いている瞬間にある生命が存在できるということなのです。
だからこそこれらの作品には絵の具のチューブの存在が不可欠なのです。チューブがなくてはその絵は存在しない。星と同量のenergyがなくては、ヌードは鼓動しないから。

小林正人

すでに存在そのものが伝説化されつつある小林正人の芸術は極度にラディカルであり、その作品世界は国境やカテゴリーを越え、見る者にうったえるエネルギーを持っています。日本での個展は3年ぶりとなる今回の新作展を、是非この機会にご高覧下さい。
アーティストページ
テキスト: 保坂 健二朗  眼を開けるのは、天使に出会うため  NEW
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