SHUGOARTS
次回の展覧会
現在の展覧会: 辰野登恵子 新作展
  2005年1月15日(土)〜2月19日(土)
11:00-19:00 日・月曜日、祝日休廊
Toeko Tatsuno    Rose 1/3 2004, oil on canvas 162x162cm
シュウゴアーツでは辰野登恵子の新作展を開催します。辰野は1950年長野県生まれ。1974年に東京芸術大学大学院を修了。1984年東京国立近代美術館、国立国際美術館にて「現代美術への視点-メタファーとシンボル」展、1994年サンパウロ・ビエンナーレなどに出展。1995年東京国立近代美術館にて、当時としては女性作家として初めてで、かつ最年少での個展「辰野登恵子 1986-1995」。1996年には芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。また2001年より資生堂ギャラリーにて第5次椿会メンバーとして年1回新作を発表するなど、絵画のもつ魅力と可能性を追求し精力的に発表を続けています。
辰野の画面には豊潤な色彩と、それによって深い奥行きを与えられた有機的な形態…何かに見えてその実何にもあてはまらないものが描かれています。いわゆる具体的な何かを喚起させるようなものを描いている訳ではないけれども、完全な抽象とも違う、と作家は言います。日常生活で気になる何か、物の置かれた位置の関係と高低、凹凸や空洞、不自然な光線など…恐らく絵の主題にはなり得ないある種不毛な「もの」。辰野はこのような「もの」から「こと」への変容を、独特な描き方を用いキャンバスの上で持続することによって、多次元性を持ったたぐいまれな絵画空間を実現しています。
絵画に限らず多くの表現において、とかく背後にある物語を読み解こうとする傾向がありますが、辰野は平面に現れていることが全てだと言います。せめぎ合う色彩と線によって幾層にも織りなされる多次元空間。「絵画でしか表現出来ないもの」に徹底的に取り組むことから生まれた作品は、常に新しい視覚の喜びと絵画固有の存在感を私達に示し続けます。
今回の個展には新作のペインティングと版画が展示されます。ギャラリーでの個展は4年ぶりとなるこの新作展をこの機会にご高覧頂けましたら幸いです。
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