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カールステン・へラー展
私が言うのはいつもあなたと同じこと
私が言うのはいつもあなたと反対のこと
2005年4月9日(土)〜5月14日(土)
11:00-19:00 日・月曜日、祝日休廊
Carsten Hoeller
Tokyo Twins
2005, Two DVDs
シュウゴアーツではカールステン・へラーの個展を開催します。カールステン・へラーは1961年ブリュッセル生まれのドイツ人です。現在はストックホルムを拠点に活動しています。前回のヴェネツィアビエンナーレのイタリア館での展示に続き、今年は北欧館にて、彼のパートナーであるスウェーデンを代表する写真のアーティスト、ミリアム・ベックストローム(Miriam Bäckström)とともにスウェーデン代表として参加予定であり、ここ数年とくに注目されているアーティストです。4年前にはミラノのプラダ財団にて個展をし、全作品を網羅したカタログが出版されました。ヘラーはこのカタログのことを「confession - 告白」と呼んでいます。日本では2001年の横浜トリエンナーレに作品フライング・シティーを出品、2003年には森美術館のオープニング展ハピネス展にビデオ作品「恋するフィンチ」を出品。昨秋オープンした金沢21世紀美術館には鏡張りの自動ドア作品「金沢の自動ドア」を設置。また、豊田市美術館には「フリスビーハウス」がコレクションされています。他にディオール表参道の地階、ディオール オムのフィッティングルームの構想も手掛けました。
もともと農化学の研究者だったヘラーは80年代の終わり頃からアーティストとしての活動を開始しました。大まかに言って、自己の行動パターンや認識方法の考察や作用が、彼の作品となっています。彼は観る者に不確実さや混乱を感じさせようとしているので、彼の作品に触れることは当惑する、楽しい、そして不快な体験にすらなり得るのです。「不確定性がはらむ可能性、その美、そしてそれに対する挑戦を探求することが、私たちの生きている文化環境を表すことになるのかもしれない」と彼は言い、その探求を行う可能性を作り出そうとしているのです。
今回の展示に出品される新作の1つは、滝のように点滅するネオンライトに取り囲まれる作品
Neon Elevator
です。この作品は、ネオンライトが水平に仕込まれた7枚の壁の中に立つと、まるで「エレベーターで上昇している」ように感じるというものです。しばらくこの作品の中にいると、部屋全体が無限に上昇していくように感じられるでしょう。これは、スウェーデンの心理学者であるGumtar Johannsonが70年代に発見した運動感覚認知現象によって引き起こされる感覚です。動いているパターンを目の端、つまり視覚野の境界ギリギリの部分で認知すると、自分自身の体が動いているように錯覚するのです。実際、自分の手で目を覆うなどして目の端だけが見える状態でこの作品を体験すると、自分が動いているような錯覚がとても強く起こります。
もう1つの新作は、
Tokyo Twins
です。この作品では、双子の姉妹が一台ずつのモニターに映し出されています。まず、片方が「私が言うのはいつもあなたと同じこと」と言います。別の片方が「私が言うのはいつもあなたと反対のこと」と答えます。初めにしゃべった方が「私が言うのはいつもあなたと反対のこと」と答え、それには「私はいつもあなたと同じこと」という返答が続きます。
カールステン・へラーの日本で初めての個展をこの機会に是非ご高覧下さい。
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